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【ビットコイン】ビットコイン取引停止 分裂はあるのか?

投稿日:2017年7月20日 更新日:

今年に入り急騰えを演じてきたビットコインが6月12日の3000ドル手前から下落傾向に転じている。
先週末1700ドル台まで落ち込んだものの、マイナー(採掘者)達のビットコイン分裂回避の動きから急騰し18日には2300ドル台にまで急騰している。

こうした動きはひとえに8月1日に予期されているビットコインのフォーク問題が引き金となっている。


フォークとは?

食事の際、食べ物を刺して使うアレではなくて、暗号通貨(仮想通貨)の場合、仕様変更のことを指します。
この仕様変更はハードフォークとソフトフォークの2つがあり、ハードフォークとは互換性のない仕様変更。ソフトフォークとは互換性を持った仕様変更です。
ハードフォークは互換性がないため、今までのビットコインが使えなくなり、ビットコインコアとビットコインアンリミテッド、或いはビットコインとビットコインキャッシュに分裂すると言われています。
これは実際にイーサリアムという仮想通貨で起こっています。
イーサリアムはハードフォークによってイーサリアムとイーサリアムクラシックに分裂しました。

なぜフォークが必要なのか?

ビットコインの中核技術であるブロックチェーンは取引情報のつまったブロックを数珠つなぎに繋げることによって改ざんができないようにする仕組みです。
このブロックが今までは問題なかったのですが、ビットコインの流通が増えてきたため、今のブロックサイズでは小さく、取引に遅延が生じるなど不都合が発生し始めているためアップデートが必要なのです。

SegWitで解決しよう

このブロック問題に対応するため、まず提案されたのがSegWit(隔離署名)という規格を適用することでした。
ブロックサイズはそのままに内容を圧縮して対応しようというものです。

ビットコインのフォークってどうやって行うの?

ビットコインは誰かが運営しているものではないので、「ビットコインの調子が悪いので、今日からSegwitを採用します」と誰かが宣言しても有効になりません。
マイナー(採掘者)の大多数の支持が必要となります。
ほとんどのマイナー(採掘者)が「じゃあこの日からSegwit採用することにしよう」と合意し、Segwitを採用したブロックで採掘、ユーザーもSegwitを採用したクライアントでビットコインを使えば、めでたしめでたしです。

Segwitの採用に反対するマイナー

これに対してSegwitの採用に反対する勢力もおり、その代表が世界最大の主要マイナー(採掘者)であるビットメイン(BITMAIN)のCEOジーハン・ウー(JihanWu)という人です。
ビットメインはマイニングマシンを発売しており、ASIC Boostと呼ばれるビットコインのバグをついた、ブロック内のデータをいじることによって採掘効率を上げる技術の特許を取得しています。
このASIC BoostがSegwitなどのプロトコル改善に対して互換性が無いため、ジーハン氏をはじめASICで儲かっている人達は反対するのは当然と言えるかもしれません。

UASF(ユーザー・アクティベーティド・ソフト・フォーク)

ビットコインの問題が浮き彫りになる中、プロトコルの改善などが進まない状況にユーザー達がマイナー主導では変わらないので、UASF(User-Activated Soft Fork)でSegwitを実装しようという動きに出ます。
今回のUASF(BIP148)では2017年8月1日から2017年11月15 日の間、SegWit を採用しないブロックを拒否するよう、クライアントを変更します。
多数のクライアントがこれを採用すれば、マイナー(採掘者)はクライアントに拒否されないためにSegWit採用に動かざるを得ないという目論見です。
※BIPとはBitcoin Improvement Proposalsの略。ビットコイン技術を議論する為に作成、公開されている文章群のこと。

今回のUASF(BIP148)が実施されるとどうなるのか?

マイナー(採掘者)は今までのチェーン(レガシーチェーン)で採掘をするか、BIP148のチェーンで採掘するかの選択を迫られます。事実上の分裂です。
ブロックチェーンはより長い方のチェーンを正しいチェーンとし、短い方を無効にするreorgという仕組みがあります。
BIP148のチェーンで掘る量が、レガシーチェーンで掘る量を上回れば、レガシーチェーンはreorgにより無効とされ消失します。(これを恐れてマイナー達がBIP148を採用するだろうという期待があります)
逆に、レガシーチェーンで採掘を続けるパワーの方が大きく、BIP148のチェーンがレガシーチェーンを上回ることがないと判断されれば、reorgは起こらなくてもBIP148のチェーンで採掘をする人はいなくなりUASFは失敗となります。

なぜBIP148側でreorgが起こらないのか?と思う方もいるかもしれません。
レガシー側はBIP148でもレガシーでも有効なブロックと判断しますが、BIP148ではSegwitシグナルのないブロックは無効とするためです。
レガシー側でreorgが起こらないようにするためにはハードフォークしかありません。

UAHF(ユーザー・アクティベーティド・ハード・フォーク)

UASF(BIP148)に対してジーハン氏はUAHFで対抗すると表明します。
イーサリアムで起こったように、ビットコインが2つに分裂することを意味します。
UASFではブロックチェーンが2つに分裂しましたが、UAHFではビットコイン自体が分裂し、先に記述したようにビットコインアンリミテッドやビットコインキャッシュなどの新しい仮想通貨が誕生します。
しかし、これは支持が低かったようです。


Segwit2x

そこへ、ビットコインとブロックチェーン技術に投資を行っているデジタルカレンシーグループDCG(Degital Currency Group)のバリー・シルバート(Barry Silbert)氏が折衷案としてSegwit2xというものを提案します。
これはSegwitを実装しつつ、その後ハードフォークによりブロックサイズを2Mに拡張しようというものです。
Segwitに反対していたジーハン氏率いるBitmainを含む21カ国56社が賛成し、これを会合が開かれたニューヨークからニューヨーク協定或いは、シルバート氏の名前を取ってシルバート協定と呼ばれています。

Segwit2xの問題点

Segwit実装ではASIC Boost対策が有効化されるのに対し、Segwit2xではそれが行われない(だからジーハン氏は賛成に回ったと言われている)。2Mブロックへのハードフォークが行われる。発表から間もないこともあり、検証が十分でない(バグが潜んでいる可能性が高い)という問題を抱えています。

現状まだ流動的なのでどうなるのかはわかりませんが、8割以上がSegwit2xを支持しているということなので、おそらくSegwit2xが実行されることになるでしょう。
支持率は
https://coin.dance/blocks
ここで確認できます。

今回の騒動が示すもの

今回の騒動は決定者の不在というのが最大の問題でしょう。
多数決によってアップデートされていくことは民主主義的で良いようにも思えますが、民主主義の悪い部分、「議すれど決せず」が出ているように思います。
また、完全な民主主義ではなくマイニングパワーの大きな者が大きな力を持つので、ASIC Boostのようにバグをつきマイニングパワーを増大させた者が大きな力を持ち、そのバグの修正に対して抵抗するという面も見えてきました。

しかし、このことによってユーザー自体が減り、ビットコインの価値が棄損されるようではマイナーも損失を被ることになるので、それぞれの思惑を抱えながらもビットコインが価値のある仮想通貨で有り続けるよう模索が続いていくのでしょう。

今回のネタいかがでしょうか?最後まで読んでいただきましてありがとうございましたm(__)m



 

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